平原草々の日記

思ったこと、音楽、本の感想など

二十八週間

ブログを始めてから二十八週間が経ちました。 特に変わりなく過ごしています。 仕事は、良いこともあれば、悪いこともあるような感じで、 どちらにも傾きすぎず、行ったり来たりしているような感じです。 私の役割に見合った働きができればいいなと願ってい…

三島由紀夫『暁の寺』

『豊饒の海』第三巻『暁の寺』を読み終わりました。 とても面白かったです。 今回読み返してみて、高校生の時に読んだ時から一転して、とても印象深く読むことができました。 それは、自分が本多に近い年になったこともあると思います。 ここに描かれている…

三島由紀夫『奔馬』

『豊饒の海』第二巻『奔馬』を読み終わりました。やはり『春の雪』の感動には及ばなかったです。主人公の勲を中心に物語は進みますが、思想小説のような進行であり、少し一本道のような気もしました。 思想の内容についても、理解はできるが共感まではできな…

マーラーの「大地の歌」

マーラーの交響曲を好きな順に並べろと言われたら、今なら「9番」>「大地の歌」>「4番」>「5番」>「7番」>「1番」=「2番」=「3番」=「6番」=「8番」 番外「10番」といった感じの並びになります。 「9番」は作曲家が最後に完成させた交響曲とあって…

マーラーの「交響曲第9番」②

マーラーの交響曲で一番好きなのは、やはり9番です。 といっても、非常に重たい作品なので気軽に聴けるものではないように思いますが、青春の一時期に、いろいろな演奏を集めて、憑りつかれたように聴いていたことがあります。 この交響曲は、マーラーの他の…

シューマンの「ヴァイオリン協奏曲」

ロベルト・シューマンの遺作「ヴァイオリン協奏曲」は、以前紹介した「ピアノ三重奏曲第3番」「序奏と協奏的アレグロ 作品134」と並んで、シューマン作品の中でもこよなく愛している作品の一つになります。 この作品は、数奇な運命を経て陽の目を見た作品と…

二十七週間

ブログを始めてから二十七週間が経ちました。 特に変わりなく過ごしています。 今日は、天気が悪く朝から雨が降っています。 薄暗い部屋の中で、雨音を聴きながらこれを書いています。 雨は嫌いではありません。 世界から遮断され、一人籠ることができて心安…

フォーレの『レクイエム』

フォーレの『レクイエム』は、ひたすら美しい作品です。 宗教的な敬虔さというよりも、死の甘美さ、ある種の桃源郷を表現した作品のように思います。 私は普段、クラシック音楽の中でも声楽曲はほとんど聴きません。 それは、やはり歌詞の問題が大きいからで…

車の中で聴くクラシック

ここでは、私が車の中で良く聴くクラシック音楽を紹介したいと思います。 まず、あまりダイナミックレンジの広いものだと、音量調整が難しく聴きにくいため、音量差の比較的少ない、バロックや古典派の作品が中心となります。 その中でも、私がとりわけ好き…

モーツァルトの「クラリネット五重奏曲」②

モーツァルトの「クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581」は、クラリネット協奏曲と同じく友人のクラリネット奏者シュタードラーのために書かれています。 作曲年はクラリネット協奏曲より前であり、クラリネット協奏曲のもつ晩年の澄みきった境地とまではいっ…

モーツァルトの「交響曲第41番」②

モーツァルト最後の交響曲「交響曲第41番 ハ長調 K.551」は、「ジュピター」の愛称で知られています。 モーツァルトの交響曲第39番~第41番は、よく「三大交響曲」と呼ばれますが、その中でも、この第41番は一番堂々とした佇まいをしており、ローマ神話の主…

モーツァルトの「ピアノ協奏曲第23番」②

モーツァルトの「ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488」は、モーツァルトのピアノ協奏曲の中で一番好きな作品です。 明るい陽が射しているような曲で、モーツァルトの天衣無縫さ、無邪気な美しさの一つの頂点のような作品のように思っています。 ●ホロヴィッツ …

三島由紀夫『春の雪』

三島由紀夫の『豊饒の海』四部作を読んでいます。 今は、第一巻『春の雪』を読み終わって、第二巻『奔馬』を読み始めたところです。 以前、この四部作を読んだのは、高校生の頃でした。 その時の印象の深さは、『春の雪』>『奔馬』>『暁の寺』>『天人五衰…

二十六週間

ブログを始めてから二十六週間が経ちました。 そして、ちょうど半年が過ぎました。 このブログを始めた頃は苦しい状況にあり、何か、自分や自分の運命を変容させる手段の一つになればと思ってブログを始めました。 その後、仕事に関していろいろとあり、一時…

日記

装われた善意ほど人を蔑むものはない。 人を守るふりをして自分を守ることほど卑怯なことはない。 正義に酔いしれて己の悪に気がつかないほど愚かしいことはない。 人を責めて、己を慰めるのが一番の害悪だ。 いつも原点に立ち返って、考え直さないといけな…

二十五週間

ブログを始めてから二十五週間が経ちました。 少し、波のある一週間でした。 時折、急にうつの波に飲み込まれ、しばらくじっとしていることもありました。 五月病ならぬ、六月病にならないように気をつけたいものです。 恐れずに飛び込んでいければと思いま…

モーツァルトの「クラリネット協奏曲」②

モーツァルトの「クラリネット協奏曲 イ長調 K.622」は、作曲者最晩年の作品です。 目の前に死を意識したような、そんな澄んだ境地が聴ける作品だと思います。 全3楽章ともに、不思議な軽さ、彼岸の気配が感じられ、特に、第2楽章のアダージョは、穏やかに死…

二十四週間

ブログを始めてから二十四週間が経ちました。 特に変わりなく過ごしています。 今、ティム・オブライエンの『僕が戦場で死んだら』を読んでいます。 ティム・オブライエンは、村上春樹の訳で『ニュークリア・エイジ』『本当の戦争の話をしよう』『世界のすべ…

二十三週間

ブログを始めてから二十三週間が経ちました。 だんだんと仕事が充実してきています。 その代わりと言うか、音楽を聴いたり、本を読むことへの意欲がほとんどなくなっています。 ブログも書く意欲もあまりありません。 また何かあれば書きます。

二十二週間

ブログを始めてから二十二週間が経ちました。 コロナ禍でおとなしく過ごす連休となりました。最近は、働いている方が気持ちが楽なような気がします。休日の過ごし方がうまく見つからず、なにもしないまま終わってしまったり、漠然とした不安な気持ちを抱いた…

ブラームスの「交響曲第3番」

ブラームスの「交響曲第3番 ヘ長調 作品90」は、恋する心のような曲だと思います。 実際に、この曲を作るにあたって若い女性歌手との恋愛感情が反映されていると言われることもありますが、聴いていると、比較的ブラームスの感情が表に出ている作品のように…

三浦哲郎「たきび」

三浦哲郎さんの短編「たきび」を紹介します。 この作品には、学生時代に模試の小説の問題として出会いました。 どこか忘れがたい、甘い感傷を誘う掌編だったので、その後、この作品が収められた、新潮文庫の短編集モザイクⅡ『ふなうた』を購入して改めて読み…

日記

連休もあと二日となりました。 今日は、家の小さな畑を耕しています。 土をかまうのはいいですね。 ちょっと気持ちが穏やかになります。 野菜苗を数本植えようと思います。 植物は不思議です。 土と水と光。 とても単純だけど、とても大切なもの。 私も大切…

エヴァンゲリオンと私について

シン・エヴァンゲリオン劇場版を観ました。私がエヴァンゲリオンに出会ったのは、テレビシリーズの再放送を見た時でした。 その当時から、すごい人気になっているのは知っていましたが、私は、リアルタイムでは見る機会がなく、それでも、東浩紀さんの論考な…

二十一週間

ブログを始めてから二十一週間が経ちました。 仕事、生活ともに特に変わりなく過ごしています。 4月は大きな変化がありましたが、いろいろな人に助けていただき、無事に乗り越えることができました。 5月以降は、少しずつ自分のできることを増やして、よりよ…

ドヴォルザークの「交響曲第9番 新世界より」

ドヴォルザークの「交響曲第9番 ホ短調 作品95 新世界より」は、私が子どもの頃、クラシック音楽を聴き始めて、最初に好きになった曲の一つです。 なぜ、この曲を聴こうと思ったのか今では思い出せませんが、おそらく第4楽章の有名なメロディーが、何かのCM…

吉増剛造『詩をポケットに』

吉増剛造さんの『詩をポケットに』(NHKライブラリー)を紹介します。 この本は、吉増さんが愛する詩人たちについて、講演原稿のような口語文、パウル・ツェランの「子午線」を思わせるような口調と、詩人らしい豊富な語彙、比喩表現が合わさった文章で語っ…

カフカの「田舎の婚礼準備」

カフカの、いわゆる「田舎の婚礼準備」というタイトルで知られている断片を紹介します。 この作品は、カフカの初期の作品で、長編に発展する余地があるように思えるのですが、途中で中断されています。 私がこの作品を知ったのは、学生時代に筑摩書房から出…

日記

休日の朝、どんよりと曇って雨が降っています。 こんな天気の日は、せっかくの休日なのに気分が沈んでしまいます。 本を読む気にもなれないし、音楽を聴く気にもなれない。 ピアノを少し乱暴に弾いてはすぐにやめて、 家の中をウロウロして、これを書いてい…

日記

地方に住んでいると、いや地方に限らないかも知れませんが、自治会や地域の役などがあたることがあります。 今夜も、そんな役の集まりがあり、出席してきました。 ちなみに、私はこういった集まりが苦手であり、端的に大っ嫌いなんですが、浮世の義理があり…