平原草々の日記

思ったこと、音楽、本の感想など

2020-12-11から1日間の記事一覧

スタジオジブリの「耳をすませば」

ジブリ作品の中での最高傑作は?と問われたなら、いろいろ考えて、今の私なら「千と千尋の神隠し」と答えます。物語の完成度が一番高い作品だと思います。 ジブリ作品の中で一番好きなのは?と問われたなら、迷うことなく「耳をすませば」と答えます。 まず…

コレッリの「クリスマス協奏曲」

この作品は、イタリアのバロック期の作曲家コレッリの、12曲からなる「合奏協奏曲集作品6」の第8番になります。 クリスマスために書かれたので「クリスマス協奏曲」の名で親しまれています。 毎年、クリスマスの時期になると、以前書いたマライア・キャリー…

保坂和志「夏の終わりの林の中」

保坂和志さんは、村上春樹の影響を受けた作家と言われ、確かに読んでみると、似たような調子が見られますが、村上春樹に比べて、日本文学よりの雰囲気を持っており、随筆的というか、穏やかな時の流れの中で交わされる人間たちの交流を、悠揚とした筆致で描…

原民喜『夏の花・心願の国』

原民喜には、子供の頃から変な先入観があり、原爆のことを怖ろしい筆致で描いた作家と思い込み、また、名前の「民喜」にも、どこか不気味な印象を感じていて、まったく読まずにいました。 それが、本年(2020年)のセンター試験の国語の問題として、原民喜…

心ならずも

なぜか、人生には心ならずもそうなってしまうことがあると思います。 表面的な自分が望んでいた状況ではないものへと、否応なく駆り立てられる、 あるいは転げ落ちてしまうことがあると思います。 何故、自分でもこんな道に入り込んでしまったのか、こんな場…

シューマンの「謝肉祭」

シューマンのピアノ曲については、ロラン・バルトを経由して、あらためてその魅力に取りつかれたものですが、どの曲にも思い入れがある中で、今回は「謝肉祭 作品9」を取り上げたいと思います。 学生時代に、ミケランジェリが1973年5月21日にルガーノで演奏…

チャイコフスキーの「交響曲第5番」

チャイコフスキーの「交響曲第5番ホ短調作品64」は、子供の頃に好きで、よく聴いていた曲です。 今でも、チャイコフスキーの交響曲の中では、この第5番が一番好きです。というよりも、6番を除いて、その他の作品はきちんと聴いたことがありませんので、何と…

JUDY AND MARYのアルバム『MIRACLE DIVING』

アルバム『MIRACLE DIVING』は、JUDY AND MARYの3枚目のアルバムです。 私がジュディマリを知ったのは、アニメ「るろうに剣心」の主題歌「そばかす」を通してでした。 一時、「そばかす」が脳内を無限ループするような状態になり、これはきちんと聞かないと…

小沢健二のアルバム『球体の奏でる音楽』

アルバム『球体の奏でる音楽』は、小沢健二さんの3枚目のアルバムです。 このアルバムは、年をとってからそのすごさがわかってきたものです。 当時は、あまりの音数の少なさに拍子抜けし、気が抜けたポップスのように感じられ、ほとんど聴かずにおいていまし…

birdのアルバム『BREATH』

アルバム『BREATH』は、birdの6枚目のアルバムです。 私がbirdを知ったのは、birdの「Free Soul Collection」を、たまたま中古CDで買ったからです。 その中に収録されていた「SPARKLES」がとても好きになり、この曲が収められている『BREATH』を買いました。…

小林秀雄「私の人生観」

私は、この文章が好きで、繰り返し読んでいます。 「観(visoin)」という主要主題があり、それについて、いろいろな話題が繰り広げられ、ハッとするような表現に満ちており、読み返すたびに新たな発見があります。 ただ、難解な部分もあり、いつもいっぺん…