平原草々の日記

思ったこと、音楽、本の感想など

猫といっしょに

・・・僕は猫です。名前はあるけど、あんまりかっこよくないので言わないでおきます。
数年前にこの家にやってきました。それまでは、どこか遠くの家で飼われていたと思うのですが、気がついたらこの家の車の下でミャーミャー鳴いていました。この家のおじいさん、おばあさんに見つかり、追い出されるかと思いましたが、がんばって鳴いていたら、飼ってくれることになりました。
その頃、おじいさん、おばあさんは、なんかさびしそうにしていたので、僕が来たのをとても喜んでくれました。
時々、おじいさん、おばあさんの孫たちがやってきます。子供たちは僕とよく遊んでくれます。上のおねえちゃんはやさしく僕をなでてくれて、膝の上でいい気持ちで過ごします。下のおにいちゃんは僕を乱暴に持ち上げてはどこかに連れて行ったりします。そして、膝に乗れと何回も誘いますが、小さくて細い足なので、座り心地が悪く、乗らないようにしています。それで、おこったりします。でも、ふたりと遊ぶのは楽しいです。
僕はときどき、ここらへんの近所に散歩に行って、おやつをもらったり、ほかの猫とケンカをしたりします。
好きな猫のところにも行ったりもします。いっしょにいるのが楽しくてついつい何日もそこで過ごしてしまいます。
そうすると、おじいさんが心配して、車で僕を探しに来ます。僕はそれに乗って、また、おじいさん、おばあさんの家に帰ります。
冬の間は寒いので、外を出歩かず、こたつ布団の上で丸くなって寝ています。ここがいちばん好きな場所です。
最近、おじいさん、おばあさんの息子さんがこの家に帰ってきています。子供たちはついてきておらず、ひとりで過ごしているみたいです。
一日家にいても、何かしている様子もなく、僕といっしょに横になっています。息子さんがいると、長い間こたつ布団で昼寝ができるので、僕はとてもうれしいです。
息子さんは、僕にいろいろ話しかけてきます。
僕は人間の言葉がわからないので、キョトンとした顔で聞いているだけですが、息子さんは、どこかさびしそうに、僕にいろいろなことを話しています。
そして、僕をやさしくやさしくなでてくれます。
僕にはよくわかりませんが、人間は、いろいろなことを考えて、思って、笑って、喜んで、悩んで、苦しまないといけないようで、大変そうです。
僕は、寝て、ごはんを食べて、時々散歩にでかけて、また寝るだけです。これでとてもしあわせです。
息子さんも、僕みたいに、泰然自若としていれば、たいがいのことは、どうってことなく生きていけると思います。
いっしょにいて、猫のしあわせを、少しでも感じてほしいと思います。
さあ、またひと眠りしますか・・・