平原草々の日記

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ブラームスの「ピアノ協奏曲第2番」

ブラームスの「ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 作品83」を紹介します。

この作品は、イタリア旅行の印象に基づいて作曲されており、全体的に明るい雰囲気をたたえています。

全部で4楽章あり、演奏時間も約50分程度と、一曲聴き通すと交響曲を聞いたような充実感があります。

第1楽章のホルンのソロから、ピアノが追いかける展開、その後、木管楽器のフレーズが流れると、よく陽の光が射した明るい空間が開けたように感じます。

第2楽章の暗い情感も、メンデルスゾーン交響曲第4番の第2楽章のように、イタリア的な暗さという感じがします。

第3楽章の甘いチェロの歌からは、セレナード的な夜の雰囲気が感じられ、とても穏やかな気持ちになれます。

第4楽章は、この協奏曲の中で私が一番好きな楽章です。

コケティッシュともいえる、弾むようなリズムの第一部の主題の愛らしさは、おもわず口ずさみたくなるような感じがします。それと対比される、第二部の主題のメランコリックな様子は、ブラームスならではという感じがします。

全体的に、ブラームス的な重々しさではなく、軽く書かれている感じがするので、コーダの部分では、浮き浮きと心が湧きたつ様な喜びを感じることができます。

この作品の演奏は、ポリーニのピアノ、アバドベルリンフィル(DG)のものをこよなく愛しています。このポリーニアバドのコンビでは、ウィーンフィルとのものも名盤の誉れが高いですが、私は、このベルリンフィルとのものが好きです。

充実したオーケストラをバックに、ポリーニのピアノが、明るい音色で鳴り響きます。

DGのサウンドが明るく気持ちよく、この作品にとてもマッチしていると思います。

ほんとうにイタリアの陽光を思わせるような仕上がりになっていると思います。

また、バックハウスベームウィーンフィル盤も好きな演奏です。

通して聴くのは結構体力がいるので、よく第4楽章ほど聴いて楽しんでいます。