平原草々の日記

思ったこと、音楽、本の感想など

スメタナの「ヴルタヴァ(モルダウ)」

スメタナ交響詩「ヴルタヴァ(モルダウ)」を紹介します。

私が学生の頃は、「モルダウ」という呼称が一般的でしたが、最近は原題の「ヴルタヴァ」と言う方が多いようです。私はモルダウの方がしっくりくるので、この記事では、主にモルダウで呼びたいと思います。

スメタナチェコの作曲家で、この交響詩「ヴルタヴァ(モルダウ)」を含む、6曲からなる連作交響詩「わが祖国」や、歌劇「売られた花嫁」などで有名です。

特に、この「モルダウ」はとても有名な作品で、作曲家の名前を知らなくても、多くの方が一度は耳にしたことのある旋律だと思います。

以前、モーツァルトジュピターの記事のところで、私が初めて買ってもらったオーケストラスコアが、ジュピターとドヴォルザーク新世界よりだったと書きましたが、今この記事を書きながらモルダウのスコアを眺めていると、おそらく最初に買ってもらったスコアは、ジュピターとモルダウだったような気がしています。

この作品は、中学生の頃に、音楽の授業で交響詩としても鑑賞しましたし、合唱曲としても歌ったので、特に思い出深い作品であり、今聴き返しても、このメロディーは郷愁を呼び覚まします。

この交響詩の特徴としては、音楽で風景を描写するように作られており、私自身、描写音楽に触れた最初の曲がこの曲でした。

冒頭の水源から水が流れ出すさま、それが次第に大きくなっていって川になっていく様子、そして川の流れに沿って描かれるそれぞれの場面、狩の勇ましいホルンの合奏、農民の婚礼の踊り、そして、私が一番好きな月明かりの下での幻想的な眺めを経て、急流にさしかかり、最後は堂々としたクライマックスに至ります。

この構成がとても自然に移り変わり、それぞれの場面が目前に浮かぶような気がします。この交響詩は、一篇の物語でもあるし、一幅の絵画でもあるような気がします。

演奏については、CDを一枚しか所有していませんが、そのCDで満足しています。

クーベリックボストン交響楽団(DG)の「わが祖国」全曲を収録したものです。

しかし、モルダウ以外の曲を聞いたのは1~2回程度で、それもあまり印象に残っていません。

また機会があれば、残りの曲もゆっくりと聴いてみたいと思っています。