平原草々の日記

思ったこと、音楽、本の感想など

ベルリオーズの「ローマの謝肉祭」

ベルリオーズの序曲「ローマの謝肉祭 作品9」を紹介します。

私がこの作品に触れたのは、吹奏楽に編曲されたものを聴いたのが初めてでした。

昔の吹奏楽コンクールでは、この曲の人気が高かったようで、多くの団体が取り上げていたように思います。その中で、ある中学校が地方大会で演奏したものを録音で聴いて、この曲の持つ明るい雰囲気に惹かれました。

また、私は吹奏楽部に所属していましたが、同じ地域の中高の吹奏楽部が集まって、都会から来た有名な指導者のレッスンを受ける催しが毎年ありました。

そこで、ある中学校が演奏したこの曲を聴いたのが、吹奏楽実演で聴いた最初の機会でした。演奏はそこまで上手とは言えないものでしたが、その中でも、この曲のもつ明るい魅力が感じられて、やはり、この曲が好きだと実感しました。

曲は、コーラングレのソロが奏でる祭りの前の期待感を内に秘めたような叙情的なアリアの部分と、速いテンポのカーニヴァルの部分で構成されています。

オーケストラによる原曲を聴いたのは、ミンシュ/ボストン響の「幻想交響曲」のCDのカップリングとして入っていたものが最初でした。

これは、明るい陽光と眩い勢いに溢れた名演で、これを聴くと心は本当にローマの地に遊んでいるように感じられ、カーニヴァルの陽気さに自然と心浮き立つ思いがします。

気分が沈んでいる時などに聴くと、元気がもらえる活力剤のような曲、演奏だと思いますが、人によっては賑やかすぎると思われるかもしれません。

その後、許光俊さん推薦のチェリビダッケミュンヘンフィルの耽美的ともいえる演奏を聴いたりもしましたが、やはり、この曲を聴こうと思うと、ミンシュの能天気ともいえる明るさに満ちた演奏に手が伸びます。