平原草々の日記

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シューベルトの「交響曲第6番」

シューベルトの「交響曲第6番 D589」を紹介します。

私はシューベルト交響曲の中でも、この第6番が一番好きです。イタリア風の雰囲気が漂い、明るく陽気な気分で聴くことができ、ベートーヴェンの影響も感じられるなど、曲の充実感もあり、あまり有名ではないですが、愛すべき作品だと思っています。

特に第2楽章の可愛らしさは、シューベルトの全交響曲の緩徐楽章の中でも一番好きなものです。特に終結部の名残惜しそうに主題が奏でられるところが大好きです。

また、第3楽章のスケルツォは、その形式からもうかがえるようにベートーヴェンの影響が色濃く見られますが、その歌謡性はやはり、シューベルト的と言えるものです。

シューベルトのマイナーな交響曲については、マーク/フィルハーモニア・フンガリカのものを、ドイツにいた時に、向こうの廉価盤みたいなCDで聴きました。

ドイツ滞在中も下宿でいろいろなCDを聴いていたのですが、ドイツ国内を旅して、いろいろな風景を眺める中で、その風景にマッチした音楽ということになると、特にシューマンシューベルトの音楽が一番に思い浮かびました(シューベルトは厳密にはオーストリアの作曲家ですが)。
そんなこともあり、今まで「未完成」と「グレイト」、それにカルロス・クライバーの名演で有名な「交響曲第3番」ほどしか聴いたことのなかったシューベルト交響曲を現地でいろいろ聴いてみようと思いました。

その時出会ったのが、小さなCDショップに置いてあった、マーク/フィルハーモニア・フンガリカのCDでした。

安かったこともあり、早速買って帰ってきいたところ、この交響曲第6番と交響曲第1番が特に好きになりました。

交響曲第1番も、勢いのある名曲だと思い、特に第4楽章は大好きですが、曲の充実度では、やはりこの第6番の方が上だと思います。

しばらくは、鼻歌のようにこの交響曲の各楽章の主題を口ずさみながら歩いていたりしていました。

なので、この曲を聴くと、短い滞在期間ではあったドイツでのいろいろな場面、風景を思い出します。

今回、久しぶりに取り出して聴いたところ、懐かしいジャケットと演奏で、聴きながらしばらくドイツのことを思い出すことができました。

私にとってはとても忘れがたい、そして今でも元気をもらえる一曲です。