平原草々の日記

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ルロイ・アンダーソンの「舞踏会の美女」

ルロイ・アンダーソンの「舞踏会の美女」を紹介します。

ルロイ・アンダーソンは、「ラッパ吹きの休日」「タイプライター」「そりすべり」など、軽快、軽妙洒脱な作品を多く残しているアメリカの作曲家です。

中学生の時に、吹奏楽部で「シンコペイテッド・クロック」を演奏したのが、この作曲家との出会いでした。

リズムに工夫が凝らされた、短くてとても素敵な曲ですが、私のいた吹奏楽部は、当時は演奏がとても下手で、この曲の面白さを十分に表現できるレベルになく、今思い返すとぞっとするような演奏だったように思います。

そんな状態でしたが、その頃の私は、自分の技量は棚に上げて、大曲志向を強く持っており、こういったライトな曲を演奏するのは気乗りがしなかったように覚えています。

その後、学生時代にピンカス・スタインバーグ/ケルン放送響のアンダーソン作品集のCDが安く売られていたので買って聴きました。
このCDの演奏は、どの曲も素晴らしく、アンダーソンの時間的には小曲と言える一曲一曲がとても充実感のあるものに仕上がっているように思いました。

どの曲も名曲、名演揃いですが、その中でも特に好きなのが「舞踏会の美女」です。

曲は速いテンポのワルツですが、本当に舞踏会で踊る美女を彷彿とさせるような優美な旋律であり、流れるような曲の進行に乗って、聴き手の心も、まばゆい舞踏会に誘われて思わず踊り出しそうな、そんな素敵な作品だと思います。

他にも「セレナータ」「ワルツィング・キャット」「サテンを着た女」などが私の好きな作品です。そして、このアルバムに収められたその他の作品のいずれも、楽しく、充実して聴くことができ、ルロイ・アンダーソン作品の素晴らしさにすっかり目覚めました。

ヨーロッパのオーケストラが演奏していることも、この作品群を品良く(?)聴かせてくれる要因ではないかと思ったりもします。

ちょっと疲れている時などに取り出して聴くと、元気をもらえるようなアルバムであり、その中でもこの「舞踏会の美女」は、とびきりの活力剤のような曲だと思います。