平原草々の日記

思ったこと、音楽、本の感想など

スパークの「ドラゴンの年」

フィリップ・スパークの「ドラゴンの年」を紹介します。

スパークはイギリスの作曲家であり、この作品は、もともとはブラスバンド金管バンド)のために書かれた作品ですが、後に、作曲家自身が吹奏楽の編成に編曲しています。

曲は3つの部分から成り立っています。

トッカータ」は、緊張感あふれる開始から、断片的なリズム音型が、即興的に現れます。

「間奏曲」は、穏やかな抒情の中、息の長い旋律が現れ、大きなクライマックスを描きます。

「終曲」は、まさにドラゴンのうねりを想起させるような、細かい動きからなる動機と、ショスタコービッチ交響曲第5番第4楽章を彷彿とさせる動機が絡まり、圧倒的なクライマックスで締めくくられます。

私が、この曲を知ったのは、1990年の吹奏楽コンクール全国大会の実況録音のCDで、北海道教育大学函館校が演奏したものを聴いた時です。
その当時、吹奏楽の曲と言えばアメリカの作曲家(スウェアリンジェン、ミッチェルなど)の作品ぐらいしか知らなかった中で、この「ドラゴンの年」は、全然毛色の違う大人の音楽のように思えて、吹奏楽にはこんな格好いい曲があるんだと思った記憶があります。

演奏もとても素晴らしいもので、結果は銀賞だったようですが、金賞でもいいのではないかと思って聴いていました。

今でも、思い出しては聴き返しています。