平原草々の日記

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ショパンの「ピアノ協奏曲第2番」

ショパンの「ピアノ協奏曲第2番短調 作品21」を紹介します。

ショパンの2曲あるピアノ協奏曲のどちらかと言えば、圧倒的に2番が好きです。若きショパンの生み出した、あふれるリリシズム、青春の息吹、激しい情念、こういったものが1番に比べて、よりストレートに表現されているように思うからです。それは、番号とは逆に、この2番が1番より先に作曲されたことも影響しているのかもしれません。

この曲を好きになったのは、イーヴォ・ポゴレリチのピアノ、アバド/シカゴ響の演奏(DG)を聴いてからです。

早めのテンポで青春の焦燥感を漂わせる第1楽章では、ポゴレリチのモノローグのようなピアノが自在に変化し、多彩な表情を見せます。

第2楽章の夢見るような表現、第3楽章の駆け抜けるようなマズルカもどこか暗い情念を秘めているようです。

ポゴレリチのピアノは、この曲の持つ、青春特有の一種の「青臭さ」を、偏執狂的なまでに表現しようとしているように感じられて、この曲の再現としては、一番納得がいくものだと思っています。

また、この曲はバックのオーケストラの表現も重要だと思っているのですが、アバド/シカゴ響の演奏は、ポゴレリチのピアノに寄り添うかのような、献身的な表現になっていると思っています。

その他には、サンソン・フランソワのピアノ、フレモー/モンテカルロ国立歌劇場管のものも、フランソワのファンタスティックなピアノがとても素晴らしく、バックのオーケストラもよい演奏だと思って聴いています。

熱いパッションと夢見る心にあふれたこの曲を聴いていると、もっと協奏曲を残してほしかったと思う気持ちでいっぱいになります。