平原草々の日記

思ったこと、音楽、本の感想など

ドビュッシーの「小組曲」

ドビュッシーの「小組曲」を紹介します。

もともとは、ピアノ連弾のために書かれた作品ですが、友人のビュッセルの手で管弦楽に編曲されたものも有名です。

4つの小曲から構成されていて、それぞれタイトルがつけられています。

「小舟にて」の湖水に漂うような情感、「行列」の賑やかさ、「メヌエット」の古代風の雰囲気、「バレエ」の躍動するようなリズムと、短い中にもいろいろな変化に富んでいて、全曲を通しても12分位という長さなので、あっという間に聴き通せます。

この曲は、学生時代に、吹奏楽版で演奏されたフェネル/東京佼成ウインドオーケストラのCDを持っていて、この演奏、編曲(桑原洋明)でこの曲が好きになり、繰り返し繰り返し聴いていたものでした。

その後、立風書房から出ていた『200CD管楽器の名曲・名盤』という本の中で、木幡一誠さんが書かれていたコラムで管弦楽版を知りました。

その当時立風書房からでていた200CDシリーズの本はよく集めていて、私の音楽知識を豊富にしてくれたものでした。

木幡一誠さんは、管楽器を中心とした音楽評論をよく書いておられ、吹奏楽出身で管楽器好きの私には、とても勉強になる話題が多く、また文章も大変上手な方で、楽しく読んでいました。

この木幡さんのコラムでは、ポール・パレー/デトロイト響の木管楽器群が、フランス風の音色を持っていると紹介されており、その参考ディスクとして、この小組曲管弦楽版が紹介されていました。

それで、CDを買ってきて聴いたのですが、木幡さんの紹介の通り、花の都の香り漂う素敵な演奏ですぐに大好きになりました。

この演奏に感銘を受けて、その後パレ―/デトロイト響のフランス音楽のCDを集めたりしたのですが、いまだにこの小組曲の素敵な演奏にまさるものはないと思っています。

そして、一番最後に、原曲のピアノ連弾版をミシェル・ベロフ、ジャン=フィリップ・コラールのEMIの録音で聴きました。

この原曲もとてもインティメートな雰囲気を持っており、素敵な感じがしますが、やはり、管弦楽版の色彩を知ってしまったら、そちらの音色が思い浮かばれてしょうがない状態になります。

今も、この記事を書くために吹奏楽版、管弦楽版、ピアノ連弾版を順番に聴いたのですが、管弦楽版の、心はパリの都を闊歩するような雰囲気の演奏が一番好きです。