平原草々の日記

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モーツァルトの「交響曲第41番」②

モーツァルト最後の交響曲交響曲第41番 ハ長調 K.551」は、「ジュピター」の愛称で知られています。

モーツァルト交響曲第39番~第41番は、よく「三大交響曲」と呼ばれますが、その中でも、この第41番は一番堂々とした佇まいをしており、ローマ神話の主神「ジュピター」のニックネームも頷ける様な、大きなスケール、堂々としたフォルムを感じさせます。

しかし、モーツァルトらしい歌謡性にも溢れており、荘厳さと優美さが高い次元で融合したとても素晴らしい作品だと思います。

 

カラヤンベルリンフィル(DG)1976年

豪華絢爛といった言葉が似合う演奏だと思っています。

この曲が持つ堂々としたスケールを余すことなく表現しつつ、細やかな情感にも不足していないという、この作品の美点をとても高い次元で表現した演奏だと思います。

今、ジュピターを聴こうを思った時、真っ先に手が伸びる一枚です。

 

ジョージ・セルクリーヴランド管弦楽団sony)1963年

この曲で一番最初に聴いたものであり、この曲が好きになった思い出の演奏です。

セルの演奏で聴いていると、その引き締まったフォルムから、古典派作品の理想的な再現のように思え、「完全無欠」といった印象を受けます。

本当に非の打ちどころがない演奏のように思いますが、決して冷たい印象ではなく、その中には、細やかなニュアンス、力強い推進力も聴くことができます。

 

ジュリーニベルリンフィルsony)1991年

ゆったり目のテンポで、優美な歌謡性に重点を置いた演奏だと感じています。

いろいろな声部がそれぞれの歌を繰り広げ、揺蕩うようなテンポの中で絡み合うさまは、この曲の横の流れの素晴らしさを充分に教えてくれるように思います。

ジュリーニの懐の広い指揮に、見事に答えているベルリンフィルの素晴らしさが堪能できる演奏だと思います。