平原草々の日記

思ったこと、音楽、本の感想など

大栗裕「吹奏楽のためのバーレスク」

大栗裕さんの「吹奏楽のためのバーレスク」は、1977年の吹奏楽コンクールの課題曲でした。
大栗裕さんは、吹奏楽の世界では有名な作曲家であり、「浪速のバルトーク」と呼ばれることもあるほど、関西の風土がにじみ出るような作品を残しておられます。
この作品は、大栗作品の中では小品ですが、大栗さんの音楽的特徴が凝縮されているような作品だと思っており、完成度も高いように感じています。
バーレスクは、ユーモアとか冗談とかの意味があるそうですが、音楽自体は緊張度の高いものであり、小品ながら、内容の濃い作品だと思います。
実際に、この作品を自由曲に採用して全国大会に出場した団体もあるほどで、構成のしっかりとした、聴き応えのある作品です。
課題曲の参考演奏の他に、以前、川崎美保さんの「パルス・モーションⅡ」を紹介したときに取り上げた「吹楽Ⅱ」というCDに収録された、近畿大学の演奏が素晴らしいと思って聴いています。
また、大栗裕作品集と題された、大栗さんの吹奏楽作品が一望できる、作品、演奏ともに素晴らしい音盤がありました。指揮に朝比奈隆さんが参加し、大阪市音楽団という大栗作品の理想的とも言える再現者が演奏する名盤でした。
多くの方が聴けるように、ぜひ復刻していただきたいCDだと思っています。