平原草々の日記

思ったこと、音楽、本の感想など

江國香織『ホリー・ガーデン』

江國香織さんの『ホリー・ガーデン』を読みました。
江國さんの小説を読むのは初めてでしたが、とても面白く読むことができました。
果歩と静枝という二人の女主人公の話ですが、二人の友情やそれぞれの恋愛模様、日常風景や心の動きなどがとても丁寧に描かれており、その世界にすうっと入っていけて、ゆったりと浸ることができました。
女流作家ならではの視点や切り口がいっぱいあり、ハッとさせられる文章に出会うことが多かったです。
特に女同士の友情にみられる、お互いのわかり合い方、ぶつかり方などは、そんな風に感じるんだあ、と思い、とても新鮮に感じられました。
全体としては淡々とした進行ですが、その一つ一つのエピソードがどれも愛しいと感じさせます。
どこか、日常の大切なものを思い起こさせてくれる、なんだか不思議だけど素敵な物語だと感じました。