平原草々の日記

思ったこと、音楽、本の感想など

覚書

・・・ああ、僕の喜びを奪わないでくれ!なぜ、おまえたちは僕をそんなに苦しめて楽しんでいるのだ?消え去ってしまえ!僕を解き放ってくれ!お願いだから、僕の静寂を妨げないでほしい。ほんのささいな願いだから、ききいれてくれないか?僕には人間たちが多すぎるんだ。身近な一握りの人たちで十分だ。そして、おまえたち、僕の喜びを奪うおまえたちは消え失せろ!おまえたちの声が今日も大きく鳴り響く。そして僕は脅えて隠れて過ごすんだ。なぜこんな目にあわなければならないのか?これが生の条件なら、生きることは僕が考えるほど容易いものではないんだな。僕だけの片隅がほしい。小さくうずくまって静かに過ごすことのできる小さな場所がほしい。おまえたちに苦しめられずにすむ場所を探して彷徨っている。僕の喜びはいったいどこに行ったのだろうか?もう一度、喜びをこの手でつかまえさせてほしい。僕の心に刻みつけてほしい、苦しみではなく、本当の喜びを・・

大道珠貴『しょっぱいドライブ』

大道珠貴さんの『しょっぱいドライブ』(文春文庫)を読みました。
表題作は、かなり年上の、うだつの上がらなそうな男性と交際する三十代の女性の話ですが、文章はライトで読みやすく、すらすらとラストまで読むことができました。
ただ、内容的には、面白くないことはないけど、なんとなく心に残るものがないような気がしました。

覚書

・・・何も始まらないし、何も終わらない。ただ、時の流れにそって移りゆくのみ。何も変わらないようで、何かが変わっていく。内側からそっと音も立てずに。心の内側を何かが通過していく。しかし、つねに通りすぎるだけ。懐かしい景色を思い出させてくれるものだけが、わたしの心に残る。どこからが始まりで、どこが終わりかよくわからない意識の断片。そして今日もまた、一日という舞台で、いくつもの断片が横切っていく・・・

覚書

・・・何かを語ったかのようなふりをして、ただ駄文を書き連ねるだけ。馬鹿らしい。真実を語りたければ、もっと文章を磨くことさ。幼い頃、他人の心がわからないということが、とても不思議なことに思えたように、真実はそこにあっても、なかなか手が届かないものだ。いつも、真理を鷲掴みにするような文章に憧れている。そんな文章は存在しないとも思うし、もし可能なら、それは狂気に近づいたものになるだろうとも思う。しかし、書く以上は、少しでも真実に近づきたいと思う。存在の神秘に触れることができるのならいいのだが。なんだかんだで、また、こうして駄文を書き連ねているだけさ・・・

四十五週間

ブログを始めてから四十五週間が経ちました。
急に冷え込んだ一日でした。
私は大概季節の変わり目に体調を崩します。
危惧していたとおり、今日も体調を崩しかけました。
暖かくしたのと風邪薬、家族の気遣いのおかげでなんとか回復することができました。
今後も、体調管理には気を付けたいです。

精神状態は、あまり良くありません。
やはり、満たされない気持ち、落ち着かない気持ち、不安な気持ちに支配されがちです。
このブログを始めた動機のように、書くことで何かが変わるようにと祈りながら書いています。
しかし、この世界は良いことと悪いことの混合でできているように思います。
ここからは、どうしても逃れられないでしょう。
良いことばかりにもならないし悪いことばかりにもならない。
いつも中庸、平凡。
しかし、サバイバルは目に見えないところで行われている。
ため息ばかりついていないで、楽しみを見いだしたいと思います。

小山田浩子『穴』

小山田浩子さんの『穴』(新潮文庫)を読みました。
読み通すのに、少し苦労した作品でした。
主題や登場人物は魅力的なのですが、それらが、どうもうまく繋がっていかない感じがするので、散漫な印象が拭えないように感じました。
表題作より併録の二作品の方が、面白く読むことができました。解説で笙野頼子さんも書いておられますが、これらの作品の方が、より文学的なように思いました。男性の一人称を採用しており、文章も生き生きとして読みやすく、滋味豊かに感じました。

覚書

・・・心が落ち着かない、こんな時は、じたばたしてみるものの、結局はなにも残らない一日になる。だから、静かに目を閉じて、なにも考えないようにする。秋の入り口。いつも秋になると体調を崩す。体もそうだし心もだ。目を閉じると、幼少期の秋の風景が思い出されてくる。体調を崩すまえの、敏感な気持ちがよみがえる。そして、私は子供の頃、死ぬなら秋だろうと漠然と考えていたことを思い出す。不思議な季節だ。そしてまた秋が訪れた。今年の秋はどんな風に過ごすのか。願わくば、心静かに、平穏に過ごしたい。落ち着かない心ではなく、ゆっくりとした気持ちで、秋の季節に浸りたいものだ。これを書いて少し落ち着いた。でも、まだまだ駄目だ。秋は手強い。すぐにまた、落ち着かない、不安な心になってしまう。どこか懐かしい、どこか不安定な心。どこに宿る場所があるのだか・・・